ミュージアム訪問

 こおりやま広域圏の芸術振興に貢献する美術館や、歴史・文化を守り、次世代に伝える資料館ほか、地元住民の暮らしに潤いを与え、豊かな文化を育みながら、地域の魅力を発信している多彩なミュージアムを紹介します。

郡山市立美術館

1992年(平成4年)に開館。建物は、1994年に第35回Bcs建築賞を、1998年には公共建築百選に選ばれている。コレクションは、①ターナーや、バーン=ジョーンズらのイギリス近代美術②明治以降の日本近代美術③佐藤潤四郎のガラス工芸などの郡山市ゆかりの美術を柱にしている。

大安場史跡公園(郡山市)

東北地方最大級の前方後方墳を含む国史跡の大安場古墳がある。古墳時代の歴史を学び、さまざまな体験活動ができるガイダンス施設を備えている。

こおりやま文学の森資料館

 こおりやま文学の森資料館は、郡山ゆかりの作家達の業績を顕彰し、文学への理解と関心を深める場、文学を通じ地域文化の拠点となることを目指している。久米正雄や宮本百合子など郡山との係わりの深い作家達の足跡や創作した作品を紹介。年間を通して多彩な催しを行っている。

郡山ふれあい科学館 スペースパーク

 「宇宙劇場」ではプラネタリウム番組などを放映。 最新鋭の投映機「スーパーヘリオス」を備え、天の川を含め約65万個の星を表現。「地上から世界で一番高いところにあるプラネタリウム(地上高約104メートル)」としてギネスに認定。「展示ゾーン」では宇宙の環境から人を守る機能や工夫を見ることができる。

安積歴史博物館

 明治 22 年(1889 年)に福島県尋常中学校として完成し、当時の県内では最も進んだ洋風建築。創建された場所に当時の面影を残したまま現存している貴重な学校建築物であり、昭和52年(1977)、「旧福島県尋常中学校本館」として国重要文化財に指定された。 一般に公開されている。

須賀川市立博物館

 1970年(昭和45年)に県内で最も早く開館した公立博物館。首藤保之助(1887~1968)が収集した5万点に及ぶ考古資料「阿武隈考古館コレクション」を須賀川市へ寄贈したことを契機として開館した。須賀川の歴史や文化に関する常設展と年4回の企画展を開催。また、各種体験学習や史跡めぐりなどの講座も行っている。

須賀川特撮アーカイブセンター

 「特撮の神様」と称される須賀川市出身の円谷英二監督が礎を築いた特撮は、多くの素晴らしい作品を生み出し続けている。貴重な特撮資料の収集、保存、修復及び調査研究を行い、特撮文化を顕彰、推進している。館内では特撮撮影などで使用された資料の一部を見学することができる。

須賀川市歴史民俗資料館

自然とともにあった農村のくらしで受け継がれてきた生活用品や農機具など、民俗資料を中心に、長沼地区の考古資料・歴史資料をあわせて展示・公開。須賀川市長沼地区に関連した考古資料、歴史資料、民俗資料のほか芥川賞作家・中山義秀に関する資料を公開している。

にほんまつ城報館

二本松市歴史観光施設「にほんまつ城報館」。1階は二本松の歴史を体感できる「二本松歴史館」。2階は二本松観光の拠点となる「にほんまつ観光情報館」。多目的ホールや石垣ステージなどをイベント会場として利用できる。

本宮市歴史民俗資料館

資料館の建物は、1924年(大正13年)に本宮電気株式会社の社屋として建造。一部レンガで鉄筋コンクリート造り。本宮市の非木造建物としては、最も古い洋風建築物。 旧本宮町は貴重な建物の保存のため、1979年度(昭和54年度)に国と県の補助で建物を買い取った。遺跡の発掘調査で出土した土器など考古資料や地域の歴史を伝える絵図、資料、生活の道具などの展示している

智恵子の生家、智恵子記念館

智恵子が愛してやまなかった古里の町並みに、智恵子を育んだ「生家」が当時の面影をそのままによみがえった。明治初期に建てられた生家は造り酒屋。屋号は「米屋」、酒銘「花霞」。二階には智恵子の部屋、生家の裏庭には「智恵子記念館」がある。

大山忠作美術館

 大山忠作美術館は、二本松市出身で現代日本画壇の重鎮として活躍された大山画伯から、平成19年に二本松市へ寄贈された169点に及ぶ作品を中心に収蔵・展示。大山画伯の画業65年の業績を顕彰する目的で、 二本松市市民交流センターの3階に、平成21年10月1日に開館した。

あぶくま洞

悠久の歳月をかけて創られた大自然の造形美。全長600m の洞内に、種類と数の多さでは東洋一ともいわれる鍾乳石が続く。したたり落ちる地下水が自らの溶食作用によって創りあげる様々な造形美は、訪れる人を魅了します。洞内最大のホール「滝根御殿」、日本の鍾乳洞で初めて舞台演出用の調光システムが導入された「月の世界」など見どころがいっぱい。

星の村天文台

阿武隈山系の豊かな自然に包まれた天文台。澄み切った空で「天体観測の宝庫」とも称されている。一階には無料の展示室、3階が半円ドーム型の観測室。県内最大級の反射式天体望遠鏡を備え、さまざまな宇宙の探求ができる。日中は太陽、夜は天体の観測、プラネタリウムでは四季に合わせた星空案内が楽しめる。

ムシムシランド

 7月15日に新装オープンした田村市の「ムシムシランド」は、世界中の希少な虫を展示する「昆虫館」と、約千匹のカブトムシと触れ合える「カブトムシドーム」で構成。
 ヘラクレスオオカブトや世界のカブトムシ、クワガタが見学できる。数多く井の貴重な昆虫の標本を展示し、放し飼いのカブトムシを間近で観察できる。

天栄村ふるさと文化伝承館

 郷土の伝統文化を学ぶための「伝習室」と、テーマ別に、分かりやすく郷土の歴史が分類された「展示室」で構成されている。昭和の農家の暮らしや伝統産業を伝える実物資料展示のコーナーなど、現代に伝わる村の文化と、伝統を次の世代へ受け継いでいく学習の場となっている。

史跡慧日寺跡・磐梯山慧日寺資料館

 慧日寺跡は、1970年(昭和45年)国史跡に指定され、仏教文化発祥の地として保存に努めている。資料館は、慧日寺関連文化財の保存・公開・活用のため1987年(昭和62年)に開館。慧日寺1200年の歩みをたどり、史跡の発掘資料や慧日寺と山岳信仰にまつわる資料も展示。野外展示施設では慧日寺金堂・中門を復元した。

天鏡閣

 ルネッサンス様式の意匠をこらした明治時代の洋館。1907年(明治40年)有栖川宮威仁親王殿下が猪苗代湖を望む高台に御別邸を建設すること決め、1908年8月に完成した。
 皇太子嘉仁親王殿下(大正天皇)が行啓した際、「天鏡閣」と命名した。
 昭和54年2月、国の重要文化財に指定。一般公開されており、貴婦人体験ができる明治風ドレス試着、天鏡閣オリジナル紅茶や裏磐梯産ハーブティーに合わせたスイーツを提供している。

野口英世記念館

野口英世は、1876(明治9)年、福島県猪苗代町に生まれた。野口英世記念館は、世界で活躍する細菌学者となりノーベル賞の候補にもなった野口英世の生家(国登録有形文化財)と、2階建ての展示室で生涯と業績、英世が研究をした細菌の世界を紹介。

猪苗代町歴史民俗資料館

「過去を見つめて 明日を拓く」をテーマに、昔の日常の暮らしや衣類、農作業、養蚕、囲炉裏端のある風景の展示、民具体験コーナーなどがある。先人が残してくれた貴重な歴史民俗資料を保存活用することにより、教育や文化の発展に寄与することを目的にしている。

はじまりの美術館

2014年(平成26年)6月、築約140年の酒蔵を改修してオープンした。伝統や流行、教育などに左右されず、湧きあがる衝動のままに表現した芸術「アール・ブリュット」や現代アートの作品など、多彩な企画展を開催している。トークライブやワークショュプなどのイベントも開催し、館内にはカフェもある。福島県障がい者芸術文化活動支援センターとして表現活動の支援などの活動も進めている。

吉田富三記念館

 浅川町出身で癌研究の先駆者として世界的に有名な医学者吉田富三博士の偉業を後世に伝える。
癌の研究に生涯を捧げた吉田富三博士の人工肝癌の生成や吉田肉腫といわれるガン細胞の発見は現代の癌研究の基礎を築いたといわれ、博士の偉業と生涯の資料を展示し、健康意識の向上と青少年の教育に貢献している。

三春町歴史民俗資料館

 三春の歴史や文化に関する歴史・民俗・考古資料等の調査・収集、保管、公開を目的として1983年(昭和58年)に開館。城下町として栄えてきた三春の文化遺産や、明治初頭の自由民権運動の発祥地として、河野広中の遺品や関係資料、三春町出身の登山家・田部井淳子氏の愛用品を常設展示している。

小野町ふるさと文化の館

 小野町出身の作詩家・丘灯至夫氏を顕彰する「丘灯至夫記念館」、文化財などを保存、展示する「郷土史料館」、企画展などを開催する美術館、図書館が施設内に併設されている。丘灯至夫記念館には、丘氏の愛用の机や小物、生涯をたどる解説パネルなど、さまざまな資料を展示。

リカちゃんキャッスル(小野町)

 リカちゃんの博物館と人形の製造工程を観ることができるオープンファクトリーを併設したテーマパーク。「アップルガーデン」は、リカちゃんのパパの故郷であるフランス庭園をイメージしたお庭。色とりどりのお花が咲くようすを四季折々に楽しみ、なりきりドレスで庭の散策、撮影にも最適。「リカちゃんミュージアム」では、歴代のリカちゃんやリカちゃんタウンの紹介、なつかしい商品の展示など。「ARでなりきり世界旅行」ではARでリカちゃんと記念撮影をしながら世界旅行へ。